漆塗り座卓
画像が反射していますが、黒ベースです。
縦90
横151
高さ33
詳細は不明ですが、装飾は両端に沈金で描かれた葉文様。細密で左右対称の配置になっていて、非常に品格があります。
表面全面に漆が塗られ、沈金で模様を施す高級家具.技法・デザインは一線一線を彫り込む「沈金技法」で輪島塗や山中漆器でよく見られます。文様は抽象化された「葉・羽・穂」を思わせる連続模様で、昭和後期〜平成初期に流行した意匠。
工房作・作者銘あり（輪島塗など著名工房の沈金）
銘について
•金線で刻まれた署名は、縦書きで「研刻（けんこく / けんきざみ）」と読める可能性が高いです。
•「研」は漆芸の世界で沈金や研ぎ出しを表す文字としてよく使われます。
•「刻」は沈金（彫って金を埋める）の代表的な用字です。
•つまり、これは作者の個人名ではなく、**沈金作家・工房の落款（銘）**である可能性があります。
朱印について
•四角い朱印に「研刻」の文字が再度刻まれているように見えます。
•こちらも人名印というより、**作品ブランド印（工房名・作風名）**の印鑑のような使われ方です。
推測される背景
•輪島塗や山中塗の工房作品
沈金を専門とする工房や、作家グループが「研刻」という印を用いて制作した座卓の可能性が高いです。
•昭和後期〜平成の高級座卓
模様・サインの雰囲気から、伝統的な工芸座卓として百貨店・工芸品店で販売されていたタイプと思われます。
想定価値
•無銘の一般座卓よりは明確に格上。
•工房ブランド「研刻」銘入り → 10万円前後〜30万円程度が骨董市場での目安。
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